続*恋色サイダー【完】
家を出てから3分ぐらい経った頃、ふいに櫂士が言った。
「今日は俺の行きたいとこ行っていいか?」
「へ?いいけど…珍しいね、櫂士が言うなんて」
「…まぁ」
「どこ行くの?」
「内緒。」
デートって言ったらいつもあたしが行きたいとこに行かせてくれてたんだけど…だから今日みたいなのは本当に珍しい。
今日は特に行きたいところも決まって無かったし丁度いいんだけど。
…どこに行くんだろう?