キミがくれた誕生日




『琴菜さん』って人懐っこく呼ぶキミ。


「なに?」と聞き返せば


『呼んだだけ』とどこか満足げなキミ。


「ばかっ」なんておどけてみたりすれば


『はいはい』と笑うキミ。


その時ふと目に入ったんだ。


お店のガラスにうつっている
2人のほほえんで歩く姿が。


私のずっと夢見てた理想の姿が。


なんだ‥‥こんな近くにあったんだね。




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