ミステリアスな3人組



担任に向けられた視線はそのまま後ろに続く人物へ向けられた。



『え、あれ…』



『…まじで!?』



先程より更にざわめく教室内。



「お前等静かにしろ!…っと、今日転校してきた。自己紹介してくれ」



担任の一言に皆は教壇に立つ人物を見つめた。



勿論、悠も。



「……吉沢」



教壇に立つ彼は教室内を一周見渡した後、吉沢と自らを名乗った。



茶髪に着崩された学ラン、あごは45度程上を向いており目線だけが下を向いていた。



『あの制服って…』



『五ツ星高校のだよな』



『え、あのエスカレーターの!?』



またもやざわめく教室内に、



『下の名前は何て言うんですかー?』



の声と共に挙手が教室の隅からされた。





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