ミステリアスな3人組





『吉沢くん、その制服って五ツ星のだよね!?』

『何でそれ着てんの?』

『頭いいの?』

『家が金持ちとか?』



担任が出て行った途端にこれだ。



「…はぁ…だったら?」


そう望が答えると怯むどころか目を輝かせてきた。



「(…うざ)」



馬鹿ばっかりだと望は思った。


口数が少ないばかりに今までどれ位の誤解を生み出してきた事か。



教室中の人間が好奇の目で望を見ていた。



ただ一人、悠だけを除いて。







< 6 / 8 >

この作品をシェア

pagetop