恋するキモチ
「海・・・。」
陸はうちから離れて海に入りそうなとこまで行った。
「何・・・?」
陸はびっくりさせようとしてやってるんかな?
そうドキドキしながら待った。

「あのさぁ…海…。」
陸はいつもならはっきり言ってくるのに言ってこない。

「何なのさぁ!早く帰りたいんやけど。」
正直夜になったし海の近くやから寒い。



そうしたら陸はうちに近づいてきた。
今日は満月やし星が綺麗やったから、陸と月が重なって見えた。
「り…く…?」
陸はあまりに近づいてきたからドキドキがとまらない。
「俺…海が好きや。」
「…。」
うちはその瞬間、時がとまったかのようにとまった。
「え…?」
うちはとまったままで、
なんて喋ったらいいかわからなかった。
もしかしたら海って言うのはうちじゃなくて自然の場所ってやつかもしれへんし…。でも…おかしいやん?そんなん…。



うちは戸惑った。
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