恋するキモチ
その声は弱弱しくて聞き取れへんくらいやった。
それに・・・うちが言ってほしい言葉じゃない。
「そんな言葉いらんよ・・・
冗談やでって笑ってよ・・・
なんでそんな弱い声なん?
いつもみたいに・・・してよ・・・。」
うちは泣き崩れた。
部屋で、まだ家に1人しかいやんかったから大丈夫や。
だけど、いても変わらんかった。
ただ、うちは陸を失いたくはなかった。





「陸・・・。」
そして、陸は話し出した。
「もう・・・終わりにしよ。
もう・・・俺・・・疲れたからさ・・・
終わりにしよ・・・。」




疲れたって・・・なんで??
嘘やろ??
なんで泣いてるんよ・・・。



そして、プツッと電話を切られた。
うちはまた、かけたけど・・・
電源を切られてしまった。
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