だいすきだよ。


「じゃあ俺から入れまーす♪」


「早くしろよ。次俺だから」


そしてこの男が
あたしの中に
入ろうとした時…



ドカンッッッッ!!!!!!!!!



後部座席の方から
何ががぶつかる音がした。



「あ?なんだ?」

男がそう言って
ドアを開けた瞬間……



ドカッ!!バキッッ!!

「ぐっはあ!!!」


男は倒れ込んだ。



「なんだてめぇぇ!!!!」


誰かが窓の向こうにいる。

「うるせーよ。近所迷惑なんだよ」


あたしは泣きまくったから涙で見えない。



ガツッッ

バキッッ



しばらく嫌な音が
こだましていた。



「おいっっっ!!!!!あんな大丈夫かっ!?」



この声は………
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