だいすきだよ。

とりあえずお風呂に
入ってきた。


鏡を見るとあたしのお腹はアザで紫になっている。

顔も赤く腫れ上がり
口も切れている。

「やっべえ……」



そして何度も何度も
体を洗った。

気持ち悪い
気持ち悪い
気持ち悪い


ふざけんなっ
絶対許さない…



そしてお風呂から
あがるとお兄ちゃんは
誰かと電話していた。




「…おう。ありがとな。じゃあ頼むわ」

ピッ


「あんな、今仲間に頼んであいつらボコボコにしてやっからな。車のナンバー覚えたからすぐ見つかるし。お前に土下座させるから。」


「えっ…また会うの?」


「大丈夫。俺もいるし、お前の彼氏もいる」


「なんで…なんで隆もいるの!!??嫌!!!なんで知ってるの!?」


「じゃあお前は一生、隆に隠し通せるか!?」


「……」


「大丈夫だからな。」



ポンッ
と頭を叩かれ部屋に
戻って行った兄貴。


ありがとう……
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