だいすきだよ。

リビングには
もう支度を済ませた
お兄ちゃんがいた。

「は?お前まだいたのかよっ!!電車間に合わねーよ?」

「うんっ!そうだね♪」

あたしはとびっきりの
笑顔でお兄ちゃんを
見た!

「…ニヤニヤしてんじゃねーよ。お前がやっても可愛くねーし」

「うるさいなあ!駅まで送れよ糞兄貴!」

「なんだ!その態度!お兄ちゃん怒ったぞ~」

「お前がきもいから。てか遅刻する!」

「しゃーねーな。ほらっ!」

そういって兄貴は
だるそうに車の鍵を
投げてきた。
< 5 / 58 >

この作品をシェア

pagetop