天然少女の憂鬱
「あ、そうだ結亜。聖也のこととか龍刃のことはあたしと結亜だけの秘密だよ」
「なんで?」
「いいから。分かった?」
「…?分かったよ。」
なんでか分からないけど瑠香の目が真剣だったし、黙っておくことにした。
「じゃ、授業終わるまであと20分ぐらいあるしある程度龍刃について教えとくね。」
瑠香がそう言うから腕時計を見ると本当に授業が終わる時間だった。
あ、でも…
「お説教はいいの?」
「なーに?結亜はお説教されたいわけー?」
なしならなしでいいんだけどと思ってそう聞くと、瑠香は意地悪く笑いながらそう言った。
「違うしっ。なしならそれでいいしっ」