天然少女の憂鬱
謝る。
簡単なようで、難しいこと。
なんでもかんでも謝ればいい訳じゃないし、そもそも謝って許してくれるかどうかも分からないもの。
今回はあたしが悪い。
それくらいのことは考えなくても分かる。
よし、今日謝ろう。
「美鈴さん、ありがとうございました。」
あたしはそう言って笑った。
「可愛い~っ!結亜ちゃん元々可愛いけど、笑うとさらに可愛くなるのね。
さらに天然ときたら‥聖也も苦労がたえないわね。ふふ」
「‥?」
美鈴さんは一体なんの話をしてるのだろうか。