天然少女の憂鬱


「いやぁ‥その――‥なんでもないですっ!ごめんなさい!」


言い訳なんて思いつかないから、正直に謝った。


「以後気を付けなさい。」



それからは、集中はしていないものの、一応先生の話だけは聞いておいた。










‥―――‥‥


「で?さっきのはなんだったわけ?」


4時間目が終わり、昼食を食べる為に食堂に向かっている途中、一緒に居た瑠香に突然聞かれた。


(やっぱ、聞くよね‥)



「んっと‥ほらー‥、えへ」


ニコッと笑ってごまかそうとしたけど、もちろん瑠香には効かなかった。

というより、素晴らしい眼力攻撃が返ってきた。


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