天然少女の憂鬱
「うん。あたしも結構そうなんだけどさ。今の女の子ってのは人気って聞けばすぐ飛び付くからね。例えばそれが自分に合ってなくても。」
「…確かに。」
瑠香以外の友達はみんな雑誌とかは欠かさず見てるし、流行りを教えてくれたりもする。
それでも流行を追ってるみんなより、自分に合ったものをきちんと理解してる瑠香の方がよっぽどキラキラしてるように感じる。
「でも良かった。結亜はそういう子だよね。あたしの目に狂いはなし!」
そう言って本当に嬉しそうに瑠香は笑った。
なんだかよく分からないけど、瑠香があまりにも嬉しそうに笑うからあたしも釣られて笑った。