天然少女の憂鬱
 



それから聖也と、ケー番とアドレスを交換して倉庫を出た。




――――‥…

…―――‥…―――――‥



「ごめんって」



プリプリと怒りながら歩くあたしを追いかけながら瑠香が謝ってくる。

…いくら謝られてもこれは許したくない。



「本当にお願い!!聖也あんなんだけど、まじ困ってるから!!」


「…はぁ、分かったよ。彼女役ね。やりますよ。」


瑠香のあまりの悲痛な声に、承諾してしまった。



「まじ?本当?やったね!ありがとう、結亜っ」


突然元気になりやがった。

…演技だったのかい!
騙されたぁ…


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