天然少女の憂鬱
 


…見なきゃ良かった


非常に見なきゃ良かった




「結亜、乗れ」


そう言ってリムジンのドアを開けたのは…



そう。あたしが今一番会いたくない相手、風間聖也。




ちゃっかりお母さん乗ってるし。




あたしはいそいそとリムジンの開いてるドアに近づき…


「失礼しました。」


バタンッ




ドアを閉めて、何事もなかったかのように通り過ぎようとした…



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