天然少女の憂鬱
 



で、結局あたしは今、リムジンの中に居たりするわけで。



「着いたぞ、降りろ。」


「言われなくても降りますよ!」



ベーっと舌を出して威嚇しても、聖也は特に無反応で…


なんかあたしだけバカみたいじゃん!



そう思ってリムジンから勢いよく出ようとした時…


ゴンッ



「っ…いったーっ…!」


思いっきり頭をドアのところにぶつけてしまった。



隣のヤツ(聖也)は肩震わせて笑ってるし!

運転手さんまで笑ってる!



…恥ずかしっ!!!


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