天然少女の憂鬱
もう遅刻しちゃうし、あたしはバカ3人(お母さんと聖也と運転手さん)を放って学校に入って行った。
「うお!…あれって聖也さんじゃね?」
「だ、だよなぁ?…大爆笑してるけど。」
「んでもってその車から出てきたのって結亜ちゃんだよな!?」
「あ、あぁ。結亜ちゃんだな。」
そんな会話があちこちから聞こえる。
あたしってば有名人じゃん!
「お前が中原結亜か。」
「ほぇ?」
「そうだよ、こいつだよ。」
「なかなか可愛い顔してんじゃね?」
そんな中、3人の男の人があたしに話しかけてきた。