天然少女の憂鬱
「ね、ちょっと来てよ。」
「あなた達の名前を教えて下さい。そしたら行きます。」
先輩らしき人だったから一応敬語で聞いておいた。
「あ?なんでだ?」
「え?だってお母さんが、知らない人には着いていっちゃダメよっていうから。名前を教えてくれれば知らない人じゃないでしょう?」
「ぷっ。…そうだな。裏庭に来てくれたら教えてやるよ。」
どうやら教えてくれるみたいだから、あたしは裏庭に着いていくことにした。
裏庭は薄暗くて、正直怖い。
だけどこの人達が一緒なら、強そうだしお化けとか出ても大丈夫だろうな。