天然少女の憂鬱
▼ヤンキーさん
5分ほど歩いて、やっと裏庭に着いた。
「あの…名前は…?」
着いてからも名前を言ってくれる感じはなくて、ヤンキーさん達はニヤニヤと笑っているだけだった。
「はぁ?何オマエ、俺等が本当に名前教えるとでも思ったワケ?」
「え!?教えてくれないんですか!?じゃああたし、帰ります。」
そう言って帰ろうとしたあたしの手をヤンキーさんの一人が掴んだ。
「…!?」
驚いて振り返ると、ヤンキーさんがニヤニヤと笑って、
「逃がすかよ。…おい、始めるぞ」
と、言った。
…一体何を始めるの?