天然少女の憂鬱
 



「…あ……じゃ…ぇ」


倉庫の外で誰かが何か言った
…気がした。



「あ?なんか聞こえたか?」


「気のせいだろ。」



…気のせいらしい。



「早く続けようぜ。」



いや…っ…やめて…


そう思って叫ぶけど、ハンカチで塞がれているからか、フガフガとしかならない。



「こいつ…まだ抵抗する気か?…いい加減にしろっつってんだろっ!」


スッと男の手が挙がる。
殴られる…!!



その時…


< 70 / 141 >

この作品をシェア

pagetop