天然少女の憂鬱
「ち…ち、違います。これは俺等の勝手な判断で…。と、とにかく総長は関係ありません!」
総長?何?ヤンキーさん達も暴走族なの!?
てゆーか総長って聖也じゃないの!?
「そうか。じゃあ、オメェ等だけだな。…立てよ。」
怖い…、
聖也が怖いよ。
あたしが震えたのに気付いたのか、聖也はあたしの目を聖也の大きな手で隠した。
バキッ!ボコッ!
な、何の音!?
何かが折れるような音が何発かしたあと、あたしは聖也に目を塞がれたまま体育倉庫から出された。