天然少女の憂鬱
「どうだか。何なら今、ヤってやろうか?」
冷めた顔で言う聖也。
「結構です!大体、服だって聖也に助けて貰ったあとすぐに整えたし!醜いのは十分承知してるし!悪かったわね、見せちゃって!」
聖也の言ってることが合ってるから悔しくて、一気に言いきった。
自分でも、何が言いたいのか分からない。
「バッ…ちげぇよ、アホ。」
「じゃあ何なのよー!」
半分泣きながら言うあたしを聖也は黙って抱きしめる。
「悪ィ。オマエが襲われたらしいって聞いて、つい感情的になってた。」
「ほぇ…?」