天然少女の憂鬱
▼怖い、ごめんね。
「…」
「…」
少しの沈黙が続くうちに、瑠香がやってきた。
「結亜…っ!!!」
「あ…瑠香。」
やっぱり親友の顔を見ると、ホッとする。
「おい、結亜。」
ビクッ
聖也の手があたしの肩に触れただけで、あたしはビクッと震える。
「…ごっ、ごめん!」
「…あぁ。」
ハァとため息を吐いて、聖也はあたしと距離をとった。
「なんかあったら連絡しろ。それだけだ。俺はもう行く。」
「わ、分かった。本当ごめんね、あとありがとう。」
今出来る、精一杯で頭を下げながら言った。
顔を見るべきなんだろうけど、なんだか怖くて見れなかった。