天然少女の憂鬱
何分ぐらい経ったのだろうか…
瑠香は黙ってあたしの背中をずっとよしよしと、さすっていてくれた。
「落ち着いた?ここだと、体育倉庫から近いから場所移動しよっか。」
そうだ。今、ここに聖也はもう居ないんだ。
体育倉庫で伸びてるヤンキーさん達もいつやってくるか分からない。
あたしは瑠香に向かってコクコクと頷いて、立ち上がった。
そして、瑠香と一緒に屋上に移動した。
幸いにも今は授業中。
誰にも会わずに済んだ。