先生にキス〈5〉

「絶対に美味しいよ、幸歩の作った料理なんだから。」


ボンッと顔から火が出るんじゃないか…っていうくらい熱くなる。



そ…そんな風に断言されると、プレッシャーだよ…。

「そ…それじゃあ、食べましょうか…!」


火照る顔を柊平にあまり見られないように、料理の置かれたテーブルへ視線を移した。



「幸歩、ダメだろ?忘れてること…あるじゃん。」


へ?
忘れてること??


「俺の方に顔…向けて?」

その言葉に、ゆっくりと顔を向けると……


柊平は、私の唇にチュッと温かいキスをした。



< 100 / 336 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop