先生にキス〈5〉
「絶対に美味しいよ、幸歩の作った料理なんだから。」
ボンッと顔から火が出るんじゃないか…っていうくらい熱くなる。
そ…そんな風に断言されると、プレッシャーだよ…。
「そ…それじゃあ、食べましょうか…!」
火照る顔を柊平にあまり見られないように、料理の置かれたテーブルへ視線を移した。
「幸歩、ダメだろ?忘れてること…あるじゃん。」
へ?
忘れてること??
「俺の方に顔…向けて?」
その言葉に、ゆっくりと顔を向けると……
柊平は、私の唇にチュッと温かいキスをした。