先生にキス〈5〉

ついつい自分は食べるのをそっちのけにして、柊平の食べている様子を見ちゃう。


こんなに美味しそうに、そして、“愛を感じる”なんて言いながら食べてくれるのは……


きっと柊平だけだもん…。

料理って…
こうして大好きな人が美味しそうに食べてくれるのが何より嬉しいんだよね…。



「ん?どうした?幸歩、食欲ないのか…?」


私の視線に気付いたのか、柊平が食べていた手を止めた。


「違うの。柊平が美味しそうに食べてくれてる姿に見入ってただけだよ…。すごく夢中に食べるんだもん。」


“そんなに夢中だったか?”って驚いた顔で言う柊平に笑みがこぼれた。



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