先生にキス〈5〉

「ごめん、幸歩。なんか…すごい怒らせたみたいで…。もうちょっと、ゆっくり休んでからの方が良かったかな…。」


えっ!?
そ…そんなに急にシュンとされても……。


…っていうか、私……
そんなに怒った顔してるの??


全然、実感ないんですけど…。


途端に柊平に申し訳なさが募る。


「柊平、私……本当に怒ってないよ?すごくドキドキしちゃってるだけ…。初めてのことって、緊張するから…それで顔が強張っているんだと思うの。」


「そっか…。良かった。俺…緊張は殆どしてないけど……ドキドキしてる…。きっと、幸歩と同じくらい…。」


柊平はニッコリ笑いなから、私の頬に手を添えた。



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