先生にキス〈5〉
「や…やり方が反則なの!」
何だか自分のことを見透かされてるのが悔しくて、プイッと横に顔を向ける。
まだまだ子どもだなぁ…私。
「やり方は、反則になるくらい強引にいっておかないとな。幸歩はガード固いから。」
えっ!?
そ…そんなに固くないよ。
柊平と出会った頃は、多少はバリア張ってたけど…今はもう……ガードしてるつもりもないもん…。
「別にガードなんか…してないから、ご…強引じゃなくてもいいよ…。」
顔は横に向けたまま、小さく呟いた。