先生にキス〈5〉

「や…やり方が反則なの!」


何だか自分のことを見透かされてるのが悔しくて、プイッと横に顔を向ける。


まだまだ子どもだなぁ…私。


「やり方は、反則になるくらい強引にいっておかないとな。幸歩はガード固いから。」


えっ!?
そ…そんなに固くないよ。

柊平と出会った頃は、多少はバリア張ってたけど…今はもう……ガードしてるつもりもないもん…。


「別にガードなんか…してないから、ご…強引じゃなくてもいいよ…。」


顔は横に向けたまま、小さく呟いた。



< 112 / 336 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop