先生にキス〈5〉
「な……なんか、ゆっくり話でもしようか…って思ってたけど、そんな余裕もなくなるな…。」
「えっ?余裕って…何が?」
「だってさ…今のはねぇだろ?」
まだ頬がほんのり赤い柊平に、私は疑問符が浮かぶ。
今、私……ただ単に笑っただけだったのに、気分損ねちゃったのかな…?
変だった……とか?
「よく分からないけど、ごめんね?もう寝よっか…。」
電気を消そうと、ムクムクと起き上がろうとした時だった。
「違うよ…。」