先生にキス〈5〉

「…別に変でも何でもないよ…。幸歩の“寂しい”っていう気持ち……、なんか分かる気がするから…。」


ポンポンと頭を撫でる柊平の服を私はキュッと握り締めた。


こんな気持ちの時でも…
柊平には素直に言えちゃうんだ…。


出会った頃なら考えられなかったのにね…。


きっとあの頃の私だったら…


“緊張してないから大丈夫です!”なんて…



強気な口調で言ったかもしれないなぁ…。



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