先生にキス〈5〉
「そ…それじゃあ、行ってらっしゃい…柊平。」
頬にキスをしようと顔を近付けると、柊平が突然、私の唇へとキスをした。
「なっ…なんで柊平が先にキスしてるの??」
いきなりのことで顔が赤くなる。
「ん?やっぱり幸歩の唇にキスしたかったから、俺からしちゃった。」
柊平は、お得意の意地悪な笑みを満面に浮かべる。
私だって、これから会社に行くっていうのに……
これじゃあ、ドキドキし過ぎて仕事にならない気がしてきたよ……。