先生にキス〈5〉
「えっ!?きゃっ!!」
柊平の声がしたかと思うと、後ろからギュッと抱きしめられた。
「柊平、い…今帰って来たの?」
「うん。“ただいま”って言ったけど、幸歩の反応がなかったから入って来ちゃった。」
はぁ……
私ってば、考え事してて柊平が帰って来たことに気付かなかったなんて……
「ご…ごめんね。」
「そんなに何考えてたんだ?」
ギクッ…
まさか宇堂さんに関することだっていうのは…
言えない…。