先生にキス〈5〉

「俺は……幸歩と行けるなら、どこでも楽しめるからなぁ…。」


柊平はテーブルの上の雑誌をパラパラとめくった。


「わ…私も柊平となら、どこでもいいなぁ…。こうして家で一緒にいるだけでも楽しいし…。」


「…幸歩、旅行先を決める気あるのか?」


雑誌をめくっていた柊平が手を止めて真顔で私を見つめる。


柊平、怒っちゃったの…?


私、変なこと…言っちゃったのかな…?



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