先生にキス〈5〉
「今日決めちゃおうよ…。延期してたら、ずっと決まらない気がするし…。」
こんな風に柊平が甘いムードで常にいるんだから、このままじゃ毎日延期になりそう…。
何も決まらないうちに旅行日になることだって、十分あり得る話だよね…。
「ん〜それもそうだな。」
私の髪を撫でたあと、柊平は体を離して再び雑誌を見始めた。
柊平も、自分のこと…
ちゃんと分かってるんだ…。
クスッと笑いながら、私も柊平の見ている雑誌を隣から覗き込んだ。