先生にキス〈5〉

「…柊平、ありがとう。もう…大丈夫。行こっか。」

しばらくして、私は抱きしめてくれている柊平の胸から顔を上げた。


「本当に大丈夫か…?」


優しく頭を撫でられて、私はニッコリと笑顔で頷いた。


車を降りた私たちは、ギュッと強く手を握って、市役所の中へ。



すぐそこまで来てるんだね…。



夫婦になる瞬間が…。



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