先生にキス〈5〉

「ねぇ、車で良かったの?柊平も長い時間、運転しないといけなくて疲れちゃうから、電車とかでも良かったのに…。」


旅行場所は、だいたい車で2時間半くらいの道のり。

電車も通ってることだし、その方が柊平も疲れが少なくなるかな…って思ったんだ…。


「平気だよ。一人だとキツいけど、隣に幸歩がいるんだから疲れなんて感じないよ。それに……車の方が自由が色々と利くじゃん。」

ニヤッと笑う柊平にドキッと心臓が跳ねる。


自由って一体何!?


目をパチパチさせてる私を、柊平は運転しながらチラチラと見て微笑んでいた。


< 156 / 336 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop