先生にキス〈5〉

「別に知ってたから、どうってわけじゃないと思うけど……。」


「いやいや、分からないぞ?もしかしたら柏原先生だって幸歩のこと、少し気になってたかも。」


「……絶対にないです。」

私はキッパリと言った。


柊平は気にしすぎなんだよね…。


私、柏原先生と話したことなんて、ほとんどないもん。


学校の“先生”としてしか見てなかったし…。



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