先生にキス〈5〉

「柊平だって、女の子にモテるんだから、こんな所に来たら、人だかりが出来ちゃうと思うよ?」


ただ…
自分の話題から変えたくて、切り出した言葉のつもりだったんだけど…


柊平の顔は、みるみるうちにニンマリ顔へと変わっていく。


「幸歩に妬いてもらえると、本当に嬉しい。幸せ感じるなぁ。」


「や…妬いてるわけじゃ…」


「ま、いいからいいから!ほら、行こっか。」


否定しようとしたけど、急激なテンションアップをした柊平の勢いには勝てず、手を握られて、早速神社の中へと入った。



う〜ん、スッキリしないけど、幸せ感じてくれてるみたいだから…


まあ…いっか!



< 172 / 336 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop