先生にキス〈5〉

「亜美ちゃん!」


駆け寄ってきたのは、淡いピンク色のセーターを着た女性。


緩いウェーブのかかった髪が揺れていた。


「ママっ…!」


女の子は、やって来た女性に抱きついた。


「亜美ちゃん、一人にしちゃって、ごめんね…。本当にごめんね…。」


お母さんもホッとしたのか、目に涙をためていた。


無事に見つかって良かったね…。


私も、柊平のところに戻らなきゃ…。



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