先生にキス〈5〉

近くに細い川があり、小さなアーチ状の橋が架けられていた。


そこを中程まで渡って、周りのモミジを眺める。


綺麗だけど、やっぱり一人で見ていてもつまらないな…。


柊平が一緒じゃなきゃ…。傍に居てくれなきゃ…。


私がちゃんと柊平に亜美ちゃんのことを言っていたら、こんなことにならなかったのに…。


視界が歪む中、私はその場にうずくまった。



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