先生にキス〈5〉

「幸歩!」


そんな時、遠くから私を呼ぶ声が聞こえてきて、私は顔を上げた。


今の声……
柊平…?


辺りを見回してみるけど、柊平らしき人影は見えない。


まさか…空耳?



「幸歩!」


違う…
空耳なんかじゃない…!


やっぱり柊平の声が聞こえる…。


少し近くなった声に私はうずくまっていた体を起こし、立ち上がった。



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