先生にキス〈5〉

私が柊平のもとに駆け寄ろうとするよりも先に、柊平が橋の真ん中までやってきた。


「柊平…ごめんなさ……きゃっ…」


言い終わる前に抱きしめられた。


「良かった……。幸歩に、もう会えないんじゃないかって、不安になってたから。本当に良かった…。」


「わ……私も…。柊平に、このまま会えなかったらどうしよう…って思って…」

ジワリと熱い涙が溢れてくる。


柊平の温もりを、こうして感じてホッとしたからかな…。



< 194 / 336 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop