先生にキス〈5〉

宿に戻ると、すぐに部屋へ。


「体冷えただろ?先にお風呂入って来いよ…。温まると思うし…。」


「うん……そうしようかな…。」


私は小さな声で頷く。


「ほら、幸歩。さっきは見なかったけどさ…」


柊平は私の肩に手を回すと、部屋の奥にある扉を開けた。


「わっ…ここにあったんだ…。」


目の前には小さな露天風呂。


白い湯気があがっていて、温かそう。


個室に温泉がついてるんだ…。



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