先生にキス〈5〉
「ゆっくり浸かってこいよ…。雨だから景色が遠くまで見渡せないけど、ここは屋根があるから雨は風呂に入って来ないし…。」
柊平はニッコリと笑った。
「ありがとう…。それじゃあ入ってくるね。」
柊平が扉を閉めた後、私はゆっくりと温泉に浸かった。
こういう露天風呂って初めてだから、なんだか感激しちゃうな…。
景色も…雨だけど、近くの紅葉は見えるから綺麗…。
明日は…ちゃんと柊平の傍にいよう…。
それで、今日よりも紅葉を楽しみたいな…。