先生にキス〈5〉

「ゆっくり浸かってこいよ…。雨だから景色が遠くまで見渡せないけど、ここは屋根があるから雨は風呂に入って来ないし…。」


柊平はニッコリと笑った。

「ありがとう…。それじゃあ入ってくるね。」


柊平が扉を閉めた後、私はゆっくりと温泉に浸かった。


こういう露天風呂って初めてだから、なんだか感激しちゃうな…。


景色も…雨だけど、近くの紅葉は見えるから綺麗…。

明日は…ちゃんと柊平の傍にいよう…。


それで、今日よりも紅葉を楽しみたいな…。


< 198 / 336 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop