先生にキス〈5〉

「柊平、ごめんね…。ゆっくり浸かってきちゃった…。」


でも、おかげで体が芯から温まってくれたから良かった…。


「俺がそう言ったんだから、謝るなよ。」


柊平は優しく微笑む。


「で…でも退屈だったかな…って思って…。」


「確かに、幸歩が傍に居ないと退屈…っていうか、寂しいよな。そうだ、幸歩。こっちおいで?」


柊平に手招きされ、傍にやってくると私を足の間に座らせた。


「髪、濡れてると風邪ひくかもしれないから、乾かすよ…。」


用意してあったドライヤーを手に、私の髪を乾かしてくれた。



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