先生にキス〈5〉

自分の荷物整理をしたり、明日の準備を早めにしたり…


色々と作業をしているうちに、柊平がお風呂から上がってきた。


「幸歩、体冷えたりしてないよな?」


「うん。大丈夫だよ!もう夕食の時間だよね?確か、お部屋に持ってきてくれるんだっけ…?」


整理していた荷物を部屋の隅に寄せると、柊平が傍にやってきて私を抱きしめる。


「えっ!?どうしたの??」


「幸歩は、大丈夫って言いながら、無理してる時もあるからさ…。今も体冷えてんじゃないかと思って。でも、まだ幸歩も温かいな。」


心配してくれる柊平の優しさが、すごく嬉しい…。


お風呂上がりで私よりも温かい柊平に包み込まれて、心も体も、更に温かくなっていた。



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