先生にキス〈5〉
「あ!そういえば、御守りも良さそうなのがあったから買ったんだよ!」
お腹に回っていた手を離してもらった私はバッグのところに駆け寄る。
そして中から、御守りを取り出して再び柊平の傍へ。
「ほら、家内安全と健康の御守り!新しい柊平との家庭になったことだし…いいかなぁ…と思って買ってみたの…。」
小さな袋から御守りを出して柊平に渡した。
「新しい家庭かぁ…。いい響きだな。本当に幸歩は可愛い奥さんだよなぁ。」
御守りを大事そうに見つめた後、私の手を引っ張って抱き寄せる。
そして、私たちは、深く口付けを交わした。