先生にキス〈5〉

「この携帯、君のでしょ?」


ニコッと爽やかな笑顔で私の前に携帯電話を差し出した。


「あ!そうです!あの…ありがとうございます!」


柊平から離れた私は、男の人からそれを受け取った。


「ここで君に会って、落ちた携帯を拾ったのも何かの縁かもしれないし、友達にならない?」


男の人は笑顔のまま、ポケットから自分の携帯電話を取り出した。



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