先生にキス〈5〉
抱えるもの
展望台から下りてくる頃には、もうお昼時になっていた。
「ご飯どうする?この辺は、お店とか無さそう…。」
「せっかくだから街の方に行ってみないか?色んなお店もあるだろうから。」
柊平は車のドアを開けて地図を取り出す。
「ここから遠い?」
私も柊平の隣に寄って地図を覗き込む。
「車だから直ぐだな。お腹へってると思うけど、もうちょっとだけ我慢して?」
笑みを浮かべながら私の頭を撫でてくれた。
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抱えるもの