先生にキス〈5〉
「で…でも、柊平…浮かない表情だったし、気になるよ…。私じゃ力になれないかもしれないけど…何でも話して欲しい…。柊平も前に、そう言ってくれたでしょ?」
修学旅行の最終日の夜…。
二人だけになった部屋で、そう言ってくれたんだよね…。
私…すごく心が温かくなって嬉しかった。
だから、私も…
柊平の力になりたいし、心を支えられるようになりたいの…。
「そういえば、そうだったな…。ありがとう幸歩。」
柊平は微笑んだあと、少しだけ表情が硬くなった。